ネットショップを運営するうえで、意外と悩みやすいのが「商品の発送方法」です。
「どの配送方法を選べばいい?」
「できるだけ送料を安くしたい」
「メール便と宅配便はどう使い分ける?」
「商品ごとに発送方法を変えた方がいい?」
このような疑問を持つネットショップ運営者も多いのではないでしょうか。
発送方法は、単に商品を購入者へ届けるためだけのものではありません。
送料や梱包資材のコスト、発送作業の効率、商品の破損リスク、購入者の満足度など、EC運営のさまざまな部分に関係しています。
特に発送件数が増えてくると、1件あたり数十円〜数百円の違いでも、年間では大きなコスト差になる可能性があります。
そこでこの記事では、ネットショップで利用される代表的な発送方法から、商品に合った配送方法の選び方、送料を抑えるポイントまで詳しく解説します。
これからネットショップを始める方はもちろん、現在の発送コストを見直したいEC事業者の方も、ぜひ参考にしてください。
ネットショップの発送方法を選ぶ5つのポイント

ネットショップの発送方法は、送料だけを見て決めるのではなく、商品の特徴や購入者に必要なサービスまで考えて選ぶことが大切です。
特に確認したいのが、次の5つです。
1.商品のサイズ
まず確認したいのが、梱包後の商品のサイズです。
小さく薄い商品であればメール便系の配送サービスを利用できる可能性があります。
一方、厚みのある商品や大きな商品は、宅配便を利用するのが一般的です。
重要なのは、商品そのものではなく「梱包した後のサイズ」で考えることです。
商品だけなら小さくても、ダンボールや緩衝材を使用することでサイズが大きくなる場合があります。
発送方法を決めるときは、実際の梱包状態で縦・横・高さを測りましょう。
2.商品の重量
配送サービスによっては、サイズだけでなく重量にも上限があります。
梱包材やダンボールの重さも含めて確認することが大切です。
特に小型配送サービスを利用する場合は、規定重量を超えていないか発送前に確認しましょう。
3.商品の壊れやすさ
アクセサリー、ガラス製品、精密機器などの壊れやすい商品は、送料だけを基準に配送方法を選ぶのはおすすめできません。
商品に合った箱を使用し、必要に応じて緩衝材で保護します。
多少送料が高くなったとしても、破損による返品・再発送を防ぐ方が結果的にコストを抑えられる場合があります。
4.追跡・補償の必要性
配送方法によって、追跡サービスや損害補償の内容は異なります。
高額商品などを発送するときは、送料だけではなく補償内容についても確認しておきましょう。
また、追跡できる配送方法であれば、購入者自身が配送状況を確認しやすくなります。
5.購入者が求める配送スピード
「できるだけ早く商品が欲しい」という購入者もいます。
そのため、配送日数も発送方法を決める重要なポイントです。
商品ページや購入画面などで発送予定日を分かりやすく伝えておくと、購入者との認識違いも防ぎやすくなります。
ネットショップで使われる主な発送方法

ネットショップの商品発送では、大きく分けると「メール便系」と「宅配便系」の配送方法が利用されています。
それぞれ特徴が異なるため、商品によって使い分けましょう。
メール便系サービス
小さく薄い商品を発送するときに便利なのがメール便系の配送サービスです。
例えば、
・アクセサリー
・スマートフォンケース
・本
・衣類
・雑貨
・小型パーツ
などの商品に向いています。
ポスト投函で配達されるサービスも多く、宅配便より送料を抑えられる可能性があります。
ただし、厚さ・サイズ・重量などに条件があるため注意が必要です。
LOGIMEDIでは、メール便と宅配便の違いについても詳しく紹介しています。
宅配便
ダンボールなどに入れた商品を発送する場合に広く利用されているのが宅配便です。
一般的には梱包後の荷物のサイズなどによって、60サイズ・80サイズ・100サイズ・120サイズといった区分で扱われます。
例えば、
・複数の商品をまとめて発送する
・厚みのある商品
・割れ物
・家電
・大型の商品
などの発送に適しています。
宅配便ではサイズが大きくなるほど送料も高くなる傾向があるため、商品に対して大きすぎるダンボールを使用しないことが送料削減のポイントです。
ネットショップで利用される代表的な配送サービス

ネットショップでは、商品サイズや発送量などに応じてさまざまな配送サービスが利用されています。
ゆうパケット
日本郵便が提供する小型商品の配送サービスです。
規定サイズ内の商品で利用でき、荷物の追跡にも対応しています。
衣類や雑貨など、比較的小さな商品の発送に利用されています。
クリックポスト
小型の商品を発送するときに利用される日本郵便のサービスです。
郵便ポストから発送できるため、ネットショップだけでなくフリマアプリなどの商品発送でも利用されています。
LOGIMEDIでは「クリックポストとゆうパケットの違い」についても比較しています。
どちらを利用するか迷っている方は、あわせて確認してみてください。
宅急便
ヤマト運輸が提供する宅配サービスです。
小さな荷物から大型の荷物まで、さまざまな商品の配送に利用されています。
配送日時指定などにも対応しており、ネットショップでも広く利用されている配送方法の一つです。
ゆうパック
日本郵便が提供する宅配サービスです。
ダンボールなどを使った荷物の発送に利用されます。
全国の郵便局などから発送できるため、利用しやすいのも特徴です。
飛脚宅配便
佐川急便が提供する宅配サービスです。
EC事業者をはじめ、さまざまな企業の商品配送に利用されています。
発送量が多い事業者の場合は、配送会社へ料金や集荷条件などを相談してみるのも一つの方法です。
※配送サービスのサイズ・重量・料金・補償などの条件は変更される場合があります。実際に利用する際は各配送会社の最新情報をご確認ください。
商品別|おすすめの発送方法の考え方

発送方法は「一番安いサービス」を一律に利用するのではなく、商品ごとに選ぶのがおすすめです。
衣類・アパレル
Tシャツなどの薄手の衣類は、OPP袋などで防水対策を行い、サイズ条件を満たせばメール便系サービスを利用できる場合があります。
厚手の衣類や複数枚をまとめて発送する場合は、宅配袋やダンボールなども検討しましょう。
アクセサリー・小物
小さな商品はメール便系サービスと相性が良い商品です。
ただし、アクセサリーなどは配送中の衝撃によって破損する可能性があります。
必要に応じて緩衝材や小型ケースなどを使用しましょう。
本・雑誌
本や雑誌は比較的薄いため、サイズや重量によってはメール便系サービスを利用できます。
角が傷つきやすいため、商品サイズに合ったケースなどを使用すると安心です。
食器・ガラス製品
割れ物は宅配便での発送を基本に考えましょう。
商品を緩衝材で保護し、ダンボールの中で動かないように固定します。
箱が大きすぎると商品が動きやすくなるだけでなく、緩衝材の使用量や送料が増える原因にもなります。
複数商品・セット商品
複数の商品を同梱する場合は、実際に商品を並べた状態で必要な箱サイズを確認しましょう。
商品だけを測って箱を選ぶと、緩衝材や納品書などを入れるスペースが足りなくなる場合があります。
ネットショップの送料を抑える方法

ネットショップの利益を考えるうえで、送料は重要なコストの一つです。
ここからは、発送コストを見直すポイントを紹介します。
梱包サイズを小さくする
まず確認したいのがダンボールのサイズです。
例えば60サイズで発送できる商品を、大きすぎる箱に入れたことで80サイズになってしまえば、送料が高くなる可能性があります。
商品に合ったダンボールを使用することで、
ダンボール代
+緩衝材代
+送料
をまとめて削減できる可能性があります。
小さな商品はメール便を検討する
薄くて小さな商品を毎回宅配便で発送している場合は、メール便系サービスを利用できないか確認してみましょう。
1件あたりの差額が小さくても、月間の発送件数が多くなれば大きなコスト差になります。
商品ごとに発送方法を分ける
ネットショップの商品すべてを同じ配送方法で発送する必要はありません。
例えば、
薄手の商品 → メール便
小型ダンボール → 60サイズ
複数商品 → 80サイズ
大型商品 → 100サイズ以上
など、商品ごとに発送パターンを決めておく方法があります。
配送会社へ相談する
発送件数が増えてきた場合は、配送会社へ法人契約や料金について相談できる場合があります。
発送量や荷物のサイズなどによって条件が異なるため、自社の出荷状況を整理したうえで問い合わせてみましょう。
梱包資材のコストも含めて考える
発送コストは送料だけではありません。
例えば、
・ダンボール
・宅配袋
・メール便ケース
・緩衝材
・OPP袋
・テープ
・ラベル
・梱包作業の人件費
なども発送に必要なコストです。
「箱を10円安くする」だけではなく、発送業務全体でいくらかかっているのかを見ることが大切です。
梱包と発送はセットで考える

ネットショップでは、梱包方法と発送方法を別々に考えてしまいがちです。
しかし実際には、
商品
↓
梱包方法
↓
梱包後のサイズ
↓
利用できる配送方法
↓
送料
というように、すべてつながっています。
例えば、商品に対して大きすぎる箱を選べば、緩衝材が多く必要になります。
さらに梱包サイズが大きくなれば、配送サイズが一つ上がり送料まで高くなる可能性があります。
反対に小さすぎる箱を選ぶと、商品を十分に保護できない場合があります。
そのため、商品を安全に届けられる範囲で、できるだけ無駄のない梱包サイズを選ぶことが重要です。
梱包方法について詳しく知りたい方は、
→「ネットショップの梱包完全ガイド|売上につながる梱包方法とは?」
もあわせてご覧ください。
発送作業を効率化することも重要

注文数が少ないうちは、一つずつ発送方法を考えても大きな負担にはならないかもしれません。
しかし注文数が増えてくると、梱包・発送作業そのものが大きな業務になります。
そこで、よく売れる商品については発送方法をあらかじめ決めておくと便利です。
例えば、
商品A → メール便ケース
商品B → 60サイズダンボール
商品Cを2個 → 80サイズダンボール
というように、商品ごとの梱包ルールを作ります。
使用する資材や発送方法を標準化することで、スタッフによる梱包方法のばらつきを減らし、作業時間の短縮にもつながります。
また、よく使用するダンボールや梱包資材は、在庫切れを起こさないように管理しておきましょう。
発送方法を決めるときによくある失敗

ネットショップの発送では、送料だけを重視すると別のコストが発生することがあります。
例えば、
・安さだけで配送方法を選び、商品が破損した
・大きすぎるダンボールを使って送料が上がった
・緩衝材を入れすぎて梱包サイズが大きくなった
・配送サービスのサイズ規定を超えていた
・追跡や補償の条件を確認していなかった
・購入者に発送予定日を伝えていなかった
などです。
発送方法を選ぶときは、
送料・安全性・作業効率・購入者の利便性
をまとめて考えることが大切です。
発送は購入者との大切な接点

ネットショップでは、商品が届いた瞬間も購入体験の一部です。
購入した商品がきれいな状態で届き、開封しやすく、予定通りに配送されれば、ショップへの安心感にもつながります。
反対に、
箱が大きすぎる
商品が箱の中で動いている
商品が破損している
過剰包装で開封しにくい
といった状態では、商品そのものが良くても購入者の印象を損ねてしまう可能性があります。
発送業務は単なる裏方作業ではありません。
「商品を購入者へどのような状態で届けるか」まで含めてEC運営
と考えることが大切です。
ネットショップの発送方法を定期的に見直そう

ネットショップの売上や発送件数が増えると、最適な発送方法も変わっていきます。
開業当初は宅配便だけで問題がなくても、商品数が増えればメール便を導入した方がよい場合があります。
反対に、高単価商品が増えれば補償や配送品質を重視する必要が出てくるかもしれません。
定期的に、
どの商品が何件売れているか
どのサイズで発送しているか
1件あたり送料はいくらか
どの梱包資材を使用しているか
破損・返品は発生していないか
を確認してみましょう。
発送データを整理することで、コスト削減できるポイントを見つけやすくなります。
まとめ|商品に合った発送方法を選ぼう

ネットショップの発送方法は、送料だけで決めるものではありません。
商品のサイズ・重量・壊れやすさ・配送スピード・追跡や補償などを考慮して、商品に合った方法を選びましょう。
特に重要なのが、梱包と発送をセットで考えることです。
商品に合った梱包資材を使用して発送サイズを最適化できれば、商品を守りながら送料や資材コストを抑えられる可能性があります。
また、注文数が増えてきたら、商品ごとに使用する梱包資材や発送方法を決めておくことで、発送作業の効率化にもつながります。
ネットショップの発送は、コスト削減だけでなく購入者の満足度にも関係する重要な業務です。
現在の発送方法が本当に自社の商品に合っているのか、定期的に見直してみましょう。
ロジマートではネットショップの発送に使える梱包資材を取り扱っています
商品の発送サイズを見直すときは、配送方法だけでなく使用している梱包資材も確認してみましょう。
ロジマートでは、ネットショップの商品発送に利用できるダンボール・メール便対応資材・緩衝材などの梱包資材を取り扱っています。
商品に合ったサイズの梱包資材を探している方は、ロジマートの商品もぜひご覧ください。
