ネット通販や物流現場でよく聞くお悩みのひとつが、
「配送中に段ボールが破損してしまう」というものです。

破損によって商品が傷ついたり、クレームにつながったりするケースも少なくありません。
しかし、梱包方法や資材の選び方を見直すことで、破損はかなり防ぐことができます。

この記事では、段ボールが破損する原因や防ぐための梱包の基本、
さらに重さや積み重ねに強い資材の選び方まで詳しく解説します。

段ボールが破損するのにはいくつかの典型的な原因があります。

  • 強度不足
    重い荷物に対して強度が不足していたり、積み重ねに耐えられない材質を使っている。
  • 積み重ねでの圧力
    倉庫や配送車で長時間積まれると、下の段が潰れることも。
  • 荷物の中の動きや角のダメージ
    中の荷物が動くと衝撃が一点に集中し、箱の角が破れやすい。
  • 水濡れや湿気
    段ボールは紙製なので、水気に弱く、強度が低下します。

こうした要素をひとつひとつ潰していくことが大切です。

段ボール破損防止の第一歩は、基本を押さえることです。

適切なサイズを選ぶ
荷物に対して大きすぎる箱は中で荷物が動き、破損の原因になります。できるだけフィットするサイズを。

荷物の重さに応じた強度の段ボールを選ぶ
ライナー等級(K/C)やフルート種類(A/B/W)を目安に選びましょう。詳しくは次章で解説します。

中身の隙間を埋める
エアクッションや紙パッキンなどで内部の動きを防ぎます。

角や底の補強
角や底にテープを追加するだけでも耐久性がアップします。

積み方に注意
重いものは下に、天地無用のシールや向き表示も有効です。

破損を防ぐには、段ボールの強度の見方を理解することが重要です。

📦 ライナー等級

  • Kライナー … クラフト紙で強度・耐水性に優れる(K5、K6、K7の順で強い)
  • Cライナー … リサイクル材主体でコスト重視(軽い荷物向け)

📦 フルート(波形)

  • Aフルート … 約5mm厚、クッション性重視
  • Bフルート … 約3mm厚、薄くて省スペース
  • Wフルート … 2層構造で強度・耐圧性◎

📦 おすすめの目安

こうした基準を知っておくと、無駄に強い段ボールを選んでコストが上がるのも防げます。

段ボールの強度だけでは不十分な場合、以下の資材を活用すると安心です。

  • エアクッション(プチプチ)
  • 紙パッキンや発泡スチロール
  • コーナーパッド
  • 底抜け防止用強化テープ
  • パレット用ラップ(複数箱をまとめる時)

これらの資材と組み合わせることで、破損リスクをさらに減らせます。

段ボールの破損は、強度が不足しているか、梱包方法が不適切であることがほとんどです。
荷物の重さ・積み重ね条件に応じて、最適な段ボールと資材を選ぶことで、トラブルのない出荷が実現できます。

「この荷物にはどれがいいの?」と迷った時は、ぜひロジマートまでご相談ください!
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